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いつまでも、何年経っても切なくて

第14章 恋人じゃない二人

4月を迎えていた。
来年の4月にはどうなっているんだろう


響は将来のこと
決めたのだろうか


響は卒業してからもあの家にいるのかな?
あの部屋にずっといるのかな?


そんなことばかり考えていて
眠れない日々が続いた


響が頭を優しく撫でてくれたら
すぐに眠れそうなのに





ある日の体育の授業で私は目眩がしたので
保健室で休んでいた


放課後、そこに響がやってきた。


保健の先生は

「あなたたち、家隣でしよ?

遠藤君に送ってもらうよう頼んだから」と

ごめんなさいね、これから会議だから

そう言って保健室を出て行った。

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