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いつまでも、何年経っても切なくて

第14章 恋人じゃない二人

「行くぞ」

と手には私の鞄を持ってくれている。


帰り道を並んで歩く嬉しさに
涙が溢れてくる...


「まだ辛いのか?」


首を横に振る私


大好きな響の声が聞けるなら
毎日体調が悪くてもいい


響と一緒に帰れるなら
毎日保健室に来たいくらいだ


私が大好きって言ったら
響、どう思う?


都合のいい女だって思われるかな


もう、響が私のことを何とも思ってないなら
ただの迷惑だよね



それなら願いはただ一つ


恋人じゃなくてもいいから


こうやって隣にいさせて




『ねぇ、響


私達付き合う前の二人に戻れないかな?』

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