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いつまでも、何年経っても切なくて

第14章 恋人じゃない二人

☆響side☆

莉子が宮本と一緒にいる姿を見掛けなくなった
ケンカでもしたんだろうか


莉子の顔色も良くなくて気になっていたけど
勇気が無くて話し掛けることが出来ずにいた


ある日、担任に頼まれた
莉子が体調悪くて保健室にいるから送ってやってほしいと



莉子の鞄を持って保健室に行くと
莉子が丁度ベッドから起き上がろうとしていた


俺に気付くと目をまん丸くして驚いていた


二人で歩き始めると莉子が泣き出して
俺は抱き締めたい気持ちをグッと堪えた


そんなに泣き虫でどうするんだよ


この先、俺がこうやってすぐに
駆け付けられなくなったら


お前、ずっと一人で泣き続けるのか...


やっぱり俺が傍にいて


俺が莉子を守ってやりたい


莉子にやり直そう、って


伝えたい


そう思った



だけど...

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