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いつまでも、何年経っても切なくて

第14章 恋人じゃない二人

『私達付き合う前の二人に戻れないかな?

また一緒に登校して

一緒に帰るの

駄目?』


莉子は恋人ではなく


恋人になる前の二人に戻ることを望んでいた




俺は、

もう莉子とは恋人には戻れないんだ



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莉子とはその日以来一緒に登下校するようになった


会話も普通の友達程度にはできるようになった



だけど俺の部屋のカーテンと鍵は閉めたままだ

これ以上莉子に近付いたら

莉子を傷つけてしまう。


俺の好きが強過ぎて


莉子を苦しめてしまう


今はこのまま


卒業までは幼なじみとして莉子の傍にいよう



俺は卒業したら家を出よう


じゃないと


俺が


辛すぎる




俺は、莉子と


恋人だった...


もしかして


いい夢を見ていただけなのかもしれない

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