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いつまでも、何年経っても切なくて

第15章 離れていくその日まで

雅と悠太君は卒業後、アルバイト先に
そのまま就職させてもらえることになったらしい


実家暮らしでお金を貯めて
いずれは同棲するって


もうそこまで話が決まっていた


私はアルバイトもしたことないし
働く大変さも楽しさもわからない


だからといって、取り敢えず進学したって
お金の無駄になりかねない


お父さんが一生懸命働いて稼いだお金を
こんな自分にまわしてほしくない


ある日の日曜のことだった
庭の手入れをしているお父さんのお手伝いをしていた


「なぁ、莉子

お父さんの給料はそこまでばか高くないけど

莉子の進路が決まらないなら

焦って考えなくても

充分養っていけるぞ」


『私、ニートにはなりたくないよ...』

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