テキストサイズ

いつまでも、何年経っても切なくて

第15章 離れていくその日まで

「相変わらず泣き虫だな」と
冷めた目で見つめる涼ちゃん


『どうせ強情泣き虫ですからね』


「可愛くねーな」
とクスクス笑う


本当に私この人のこと好きだった?
そう思ってしまう程今は何の感情も無い


本当に隣のお兄ちゃんって感じだ


口の悪い涼ちゃんだけど


「莉子、泣くほど好きなら

素直になれ?

離れてから後悔すんなよ」


頼りになるいいお兄ちゃんだ


莉子も遥みたいに甘え上手だったらなー
って余計なことを言わなければ





後悔はしてない
恋人になる前の二人に戻ろうって言ったこと


あの時勇気を出して言ったから
毎日登下校の時間は一緒に居られるんだから


だけど...

ストーリーメニュー

TOPTOPへ