テキストサイズ

いつまでも、何年経っても切なくて

第15章 離れていくその日まで

始業式の朝
門で待つ響の姿があった


「おはよう」


『おはよう』


いつも通り並んで歩く


久しぶりに会うのにどちらも
久しぶり、とは言わない


夏休みなんて比にならないくらい


この先会えなくなるのだから



毎日少しずつ


別れに近づいていく





秋が過ぎて


冬がきて


新年を迎えた





ストーリーメニュー

TOPTOPへ