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いつまでも、何年経っても切なくて

第15章 離れていくその日まで

数日後、莉子のおばさんが
手料理を持ってきてくれた


その時おばさんから莉子のバイト先のこと、
飯もろくに食べてないことを聞いた


俺は責任を感じていた
莉子をいつも自分の傍に置くことで
自分を安心させていたから


結果、周りに言われてた通りになってしまった


俺も、莉子も
視野が狭すぎる




俺のせいだ...




俺達は長く一緒に居すぎたんだ


だからもうこれ以上は

一緒に居てはいけないんだ




久しぶりに入る莉子の部屋は何も変わらないままでなんだかホッとした


そこから見える俺の部屋の窓は
俺の弱さを物語っていた


莉子はとても痩せていて
俺はショックだった


莉子が元気になれるようなことを
何かしてやりたい


最後くらいは昔の俺達に戻って


莉子を沢山笑わせてやりたい


そう思ったんだ

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