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いつまでも、何年経っても切なくて

第16章 別れの時

『ちゃんと眠れた?』

「あぁ、莉子は?」

『寝たよ』
泣き疲れて眠っちゃったなんて言えない


......
............


『向こうで寂しくなって一人で泣いたりしないようにね』

「莉子に言われるとは心外だな」

...
.........


『元気でいてね』


元気でさえ居てくれたらそれでいい



「莉子も、元気で...」



お互い“またね”とは言わなかった







こうして私 中嶋 莉子と
幼なじみの 遠藤 響は


離ればなれになってしまった

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