いつまでも、何年経っても切なくて
第17章 今は恋する気分じゃありません
「カツ丼2つ」
と涼ちゃんが言った
『カツ丼?!私、今カツ丼なんか食べたくないよ』
「いいから食え」
肩を落として窓の外を見ていると後ろの方から歩いてきたエプロンをつけたおばさんとガラス越しに目が合った
涼ちゃんがその人を見て言った
「おばさん、明日から来させるから頼むね」と
何の話?
「ここの大盛(おおもり)食堂の大森さんだよ」
明日からバイトさせてもらえるよう頼んでおいたから
俺の名に恥じないようにしっかりやれよ、と
命令された...
「莉子ちゃんって言ったかしら?うちの店は主人と数人のバイトで切り盛りしているの
曜日や時間帯によっては学生さん達で溢れかえってるから覚悟してきてね」よろしくね、と
差し出されたその手を握ると
大森さんの温かい人柄が伝わってきて
「こちらこそよろしくお願いします」
と頭を下げた
運ばれてきたカツ丼は半分しか食べれなかったけど大盛食堂の料理は全てが大盛りらしく
今の私にしたらすっごく食べた方だと思う
私は明日からのシフト表をもらい
最後に大森夫妻とバイトの方であろう女性に挨拶をして帰った
と涼ちゃんが言った
『カツ丼?!私、今カツ丼なんか食べたくないよ』
「いいから食え」
肩を落として窓の外を見ていると後ろの方から歩いてきたエプロンをつけたおばさんとガラス越しに目が合った
涼ちゃんがその人を見て言った
「おばさん、明日から来させるから頼むね」と
何の話?
「ここの大盛(おおもり)食堂の大森さんだよ」
明日からバイトさせてもらえるよう頼んでおいたから
俺の名に恥じないようにしっかりやれよ、と
命令された...
「莉子ちゃんって言ったかしら?うちの店は主人と数人のバイトで切り盛りしているの
曜日や時間帯によっては学生さん達で溢れかえってるから覚悟してきてね」よろしくね、と
差し出されたその手を握ると
大森さんの温かい人柄が伝わってきて
「こちらこそよろしくお願いします」
と頭を下げた
運ばれてきたカツ丼は半分しか食べれなかったけど大盛食堂の料理は全てが大盛りらしく
今の私にしたらすっごく食べた方だと思う
私は明日からのシフト表をもらい
最後に大森夫妻とバイトの方であろう女性に挨拶をして帰った