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いつまでも、何年経っても切なくて

第20章 悲しい嘘のはじまり

いつものように仕事をしていて
忙しい時間帯が過ぎた


人が少なくなってきた頃
その瞬間が訪れた


いつものスーツ姿で見慣れている涼ちゃんの後ろを颯爽と歩いてくるのは



4年以上会っていなかった


私が大好きでたまらなかった


響だった





どうしてここに?


私は響を目で追っていて手が止まっていた




「莉子、ちょっとだけいいか?」
涼ちゃんが私を呼んだ


達ちゃんの視線が気になったけど
料理長がOKしてくれたので周りにすみませんと言って厨房を出た





響が目の前に


いる...?




じーっと響を見つめてしまった




すると



「ただいま、莉子」





そう言って懐かしい笑顔を見せた






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