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いつまでも、何年経っても切なくて

第20章 悲しい嘘のはじまり

☆響side☆


莉子のアパートで見かけてから
忘れられなかった顔


莉子の部屋に入っていった男が
莉子と同じ職場にいた


莉子は前よりずっと綺麗になっていて
俺はすぐにでも抱き締めたかった


アイツの前で抱き締めてやろうかと思ったが
莉子が働きにくくなったら可哀想だなと思いやめた


次の日俺は兄貴に言われて莉子を迎えに来ていた
見たくもないのに目に入るペアの食器


莉子は俺がいない人生を歩んでいる


莉子に幸せかと聞いたら
幸せだと答えた


俺がいなくてもお前は幸せって言えるんだな
俺はお前がいなきゃ全然駄目だっていうのに


莉子が兄貴を好きだった頃に戻ったみたいだ


また俺は莉子が振り向いてくれるまで


追い続ける...

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