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いつまでも、何年経っても切なくて

第21章 信じてる

私、

達ちゃんのこと
好き、なんだよね...



黙っている私に達ちゃんは


「まさか、まだお試し期間中とか
言わないよな?」

と苦笑いした


「一度も莉子に

好きって言ってもらったことないし




言ってよ...



俺のことが好きだって」



私は達ちゃんの苦しそうな顔に
耐えきれず



気づけば口が
“好き”と言っていた






「忘れられなかった奴って


アイツなんだろ?



アイツとキスなんか


もう二度とすんなよ




莉子


信じてるから」



そう言って私を強く強く
折れそうなくらいに抱き締めた

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