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いつまでも、何年経っても切なくて

第7章 二人の想い出

私はすぐに響に会いたかった。


一応出掛ける前にかけた鍵を解錠して窓から窓へ移る。そして、ノックをしようとした時、それが勢い良く開いた。


「莉子...」そう呼んで目の前に表れた恋人は私をその胸の中に閉じ込めた。


「会いたかったよ莉子...。」


『私も響に会いたかったよ。メールとかあまりできなくてごめんね?』と言うと


うん、と返事をして優しいキスをくれた。


『ねぇねぇ、これお土産、開けてみて?』


「莉子からもらった土産はいつも期待できないからなぁ」と言いながらも楽しそうに開けている。

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