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とある鬼調伏一族の元旦

第3章 夜の初詣

「くしゅん!」

だが、暗くなるとそのぶん気温も下がる。

風がなくても空気は冷たく、刺すようだ。

「はあ、今日は一段と冷えますね。お店出てたら何か温まるものでも飲みませんか?」

「いいですよ。それまでは…」

「!…っ」

すっと伸びてきた手はやんわりと桃花の手を握った。

「こうしていたら少しは暖かいでしょ」

「ははい」

暖かいどころか、顔が熱い気がする。

幸せすぎて今年の運が無くなってしまいそうだ。

だから、神社までの道はゆっくり歩いた。」

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