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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第5章  Prisoner(囚われる)

「愛奈―」
 拓人が哀しげに自分を見ていた。悪いことをしたのは拓人の方なのに、何故か愛奈が彼を苛めているような気になってくる。
「拓人さんは卑怯よ、反町君のお父さんにまで手を出して、勝手に私の知らないところで転勤なんかさせたりして」
「何故、お前がそれを知っている?」
 この時、拓人の静かすぎる表情が初めて動いた。
 愛奈はそのわずかな変化に気づかず、思わず叫んでいた。

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