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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第2章 Sudduness(運命の狂った日)

「失礼ですが、天下に名高いアークの社長があなたのような若造、失敬」
 わざと言い間違えたに違いないのだが、坊主頭は言葉だけは慇懃に言い換えた。
「お若い方だとは迂闊にも知りませんでした」
 態度も物言いもいっそう丁重にはなったものの、男の瞳には拓人をこの場で射殺しかねないほどの物騒な光がある。
「私の親父が十年前にR航空の飛行機事故で亡くなりましてね、当時、高校生だった私が名義だけは社長職を受け継いだのです」

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