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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第6章 Waking(めざめ)

「ボスは奥さんに滅茶苦茶惚れてますからね。たとえ地獄まで行っても、奥さんに逢いたくて引き返してきます。そんな人ですよ」
 その声は愛奈が初めて聞いたボディガードの声だった。気のせいか、サングラスの向こうの細い瞳が優しく細められているように見えた。いつもは表情を消し去った無機質な印象が強いけれど、今はアンドロイドのような冷たい雰囲気ではなく、人間らしい温かな表情を浮かべている。

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