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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第2章 Sudduness(運命の狂った日)

 パタンとドアが閉まると同時に、愛奈はこれまで張りつめていたものがプツンと音を立てて切れたようだった。身体がふらつき倒れそうになったところを拓人が支えてくれる。
「大丈夫か?」
「拓人さん」
 愛奈は大好きな従兄の腕に抱かれて、甘えるように頬を預けた。従兄の背広から漂っているのは爽やかな柑橘系のコロンの香り、いつも拓人が好んで身につけているのを知っている。 

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