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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第6章 Waking(めざめ)

 更に数時間が経った。午後七時、愛奈は浴室でシャワーを浴びた後、部屋でじゃれつく子猫と遊んでいた。今はエメと無邪気に何も考えないで遊んでいられるのがせめてもの救いだ。
 七月に入り、随分と陽が長い。陽は漸く暮れたばかりで、まだ西の空の端はうっすらとかすかに朱(あけ)の色をとどめて昼の名残を残している。

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