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地雷女。

第1章 馬鹿者





「結局さぁ、金持ち女見つけて30万置いて出て行ったよ。
あー、今回は本気だったのに、立ち直れ無いよー。」


「で、その30万で鞄買って、スマホ代は1ヶ月だけ払ったんだ。」


「もー、
そうなの!
やってらんないでしょう?!」


「やってらんないね。順序がバラバラで。あんた、鞄買うより、スマホ代全て払って生活費でしょう!自立しろよ。だから……!!」


「うっ……
ヒックっ。」


「ごめん、言いすぎた。」



言われたことが正論過ぎて泣くしかなかった。確かにアタシは、やらなくてはいけない順番がいつも違う。買い物しないとイライラしてしまう。駄目だって、分かっているのに……

みすぼらしいアタシはもう嫌なんだよ。

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