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「ふふ、冗談。ちゃんと休ませてあげるよ。僕のことはタカって呼んで。千速」

「！………私の名前………」

「もちろん知ってる。知らない訳ないだろう？僕の子を産んでもらうのに」

「子どもって………どうして？それに、タカさんは、私のこと知ってるのね？」

「あぁ、知ってるよ。だから、まだ顔を見せられないんだ」





その後は会話らしい会話はない。
彼が来ると、必ず私に触れてくるので、私の口からは喘ぎ声が洩れていたから。

「あぁ、ん、あはぁん………」

私は既に彼を拒めなくなっていた。



彼が来ない時間、一人になると考える。
でも、彼が話してくれないから何も分からない。それに彼のことは呼び方しか知らない。
彼自身にしても、私には覚えがない。
誰なんだろう………



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