ももいろタイム【完】
第14章 俺の彼女
おずおずと顔を上げる梓。真っ赤で可愛い。
「梓、好きだ」
「あたしも優が好き」
「目閉じて」
目を閉じた梓に、もう一度キスをした。
次の日から、俺は高校まで梓を迎えに行った。
梓にコクった奴が、梓にくっついて一緒にやって来た。
「梓!」
「優!」
梓が駆け寄る後ろから着いて来る奴。
真面目君で伸長は160cmちょっとか。
中学に入ってまた伸びた俺は176cm。そいつを見下ろしていた。
「梓、それ誰?」
「えっと、隣のクラスの多田君なんだけど………」
「あぁ、梓にコクった奴?」
「き、君は誰だ?梓ちゃんを呼び捨てるなんて!」
「梓、言ってねぇの?」
「う、うん………」
.