無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

小さな頃から、大好きなお兄ちゃん。

お兄ちゃんが彼女を連れて来ても、必ず一緒に遊んでくれた。

あたしの胸はツキンと痛んだけど、恋心なんて知らなかった。



眠っているお兄ちゃんの顔を覗き見る。
真っ直ぐな濃い茶色の髪、程よい長さでお兄ちゃんに似合ってる。
髪をセットするのに、上手くいかずちょっと苦労してるみたい。

顔のピースが整って、人よりちょっとお洒落で格好いい方だと思う。

彼女だってその気になれば、直ぐに出来るし。
今はいないみたいだけど。


そんなお兄ちゃんを見て、あたしはそっと顔を近付ける………



「大好き………」


あたしの呟いた気持ちは、お兄ちゃんに届かない。


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