ももいろタイム【完】
第17章 大好き!
ある日
お兄ちゃんは大学の飲み会だったみたい。
あたしは自分の部屋で、お兄ちゃんが帰って来るのを待っていた。
12時を過ぎた頃、一階の玄関が開いた音がした。
階段を上がり、隣の部屋が閉まる音。
暫くしても物音がない。
あたしはそっと、ベットから下りて隣の部屋へと向かう。
静かに戸を開けると月明かりの中、お兄ちゃんがベットに寝ていた。
お兄ちゃんを起こさないように歩み寄り、顔を覗き込む。
微かにお酒の匂いがする。
そんなお兄ちゃんの顔に近付き、いつものようにそっと距離を縮め唇を合わせた。
その瞬間、頭を押さえられ深く唇が合わさった。
「………ん………!」
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