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Take me

第2章 2


「いってらっしゃい」

そう見送ってすぐ、お母さんに着替えるよう急かされた

行きたくもない場所に正装して行くのは、やっぱり少し気が乗らないけれど。



普通の兄弟関係を築けてる家族は、お兄ちゃんの晴れ舞台を楽しみにするものなのだろうか。


別にうちも普通の兄弟関係は築けているはず。


鏡を見て、学ランに着替えながら考えてみる




「俺だけがそうじゃない訳でね。」



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