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Take me

第12章 12



昇降口で靴を履き替えて、歩き出す。


「紘夢はお兄さんの所に帰るのか?」
「え…あ…」
「まさか、自分の家に帰るつもりしてんのかよ」


戸惑った俺を見て、瑛士は足を止め俺の両肩を掴んだ。



「もし、あの家に帰ろうとしてるんなら俺は許さない。
もうお前が傷付くのは見たくないから、守るって決めたから」




お兄ちゃんに負けないくらいに、なんて切ない顔を。



「あの、瑛……」

「ひーくん!!」


校門の前に止めてある車
そばに立っているのはやっぱりお兄ちゃん

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