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「これってお兄ちゃん？可愛いんだけど！」
「赤ちゃんの頃か…僕もこんなに小さかったんだよ？」

ちょっと信じられないかも。
今は182cmあるお兄ちゃんが、こんなに小さくて可愛らしい。


僕の知らない、赤ちゃん頃のお兄ちゃん。

ページを捲れば、沢山写真が溢れてて、誰が見ても両親に愛されていることが伝わるだろう。



「僕、ここ行ったことあったんだ」

有名な遊園地で、お母さんに抱っこされて、お父さんはお兄ちゃんを見て微笑んでる写真。


なんだか本当に、あたたかい普通の家族だ。

「寝顔とか可愛い！」
「僕、このぬいぐるみが無いと寝れなかったらしいんだ」


小さな手の中に抱く、少し大きめの犬のぬいぐるみ。

可愛い…



「ひーくんの赤ちゃんはどこ？見ようよ」
「んーどこだろ…」


俺の赤ちゃんの頃の写真…

アルバムを遡るけれど、ひとつも見つけることができない。