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Take me

第17章 17


少し気まずさが残ったこの空気のなか、二人向き合ったテーブルで朝ご飯を食べた。

でもそれは中々喉を通ってくれない。



「紘夢?無理して食べなくて良いよ?」

「…うん、ご馳走様」

「ん。」


やっぱり瑛士には気づかれてしまう。
なるべく残したくはなかったけど、どうしても飲み込む事ができない。



「今日は雨らしいから傘必要だな」
「うん。」


今でさえ嫌な気分なのに、雨なんて最悪



何気無い会話をしてから家を出た。

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