Take me
第17章 17
「…いたた」
目覚めると、外はもう太陽の光で輝く空が広がっていた。
「…腰、大丈夫か?」
「ちょっと痛い。激しかったね瑛士」
「悪い。」
「ううん、嬉しい」
いつもとは違う、瑛士らしくない乱暴な抱き方だった。
けれど、今まで俺のことを思って我慢してくれていたんだと思うと何も言えないし、怒ることでもない。
「学校は?」
「んー…」
行きたくない。
今日はとても動きたくない気分だ。
「…行くよ」
「朝飯、作って来る」
瑛士はさっさと着替え、一人キッチンへ向かった。
一人きりになったこの部屋、今まで感じたことなかったけど、なんだか広いな。