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「なに、紘夢は男を好きになったの？」


「え…

そ、そんな訳ないだろ！土井ちゃんやめろよ！」

「だよな！流石にあり得ないだろ！」



あれ、なんで俺…
“そうだよ”って言えないんだろう。



こんなの、こんなの、

まるで、俺を育てたあの女と一緒じゃんか…


同性愛をも否定するような。
でも、それを告白したらバレてしまったら全てが壊れてしまう。


あの家族でいられるはずだった、家族のように。