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Take me

第19章 19


「あ、瑛士くん!こっちー!」

千晃さん、声大きい…

早く名前を呼ぶのをやめて欲しくて、千晃さんの居るテーブルまで足早で向かう。

「久しぶり、瑛士くん」
「お久しぶりです、なんか前もこんな事あった気がするんですけど」
「そうだねぇ〜」


俺が送ったメールの返信で指定された場所は、千晃さんの働く病院近くのファミレス

「もうお昼は食べた?」
「いや、まだですけど…」
「すいません、メニュー貰って良いですか?」

俺が昼飯を食ってないと分かると即座に、店員さんを捕まえてメニューの要求を始める。


「ありがとうございます、はい。
好きなの食べな?お金は気にしなくていいよ」
「いや、自分で払います」
「いいからいいから」
「いや遠慮します」

この人に金を払わせたらとんでもない大金置いていくからな…。
そういう千晃さんはホットコーヒーを啜る。

「千晃さんは食べたんすか?」
「僕は良いんだよ」

自分は良くて人は駄目って…、人に健康促す前に医者がちゃんとした方が良いと思うが。



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