Take me
第3章 3
式が終わり、その他諸々済ませて家に帰る。
あの後、お兄ちゃんは忙しそうにしていて少ししか話せなかった。
お兄ちゃんと舞香さんは二次会があり、その後はホテルに泊まるそうだから家には戻らないんだろう
家に着いてすぐさま自分の部屋へ篭る。
「……もしもし、瑛二?」
「"お、終わったのか。お疲れ〜
どうした?"」
「お兄ちゃんが、俺はずっとお兄ちゃんの弟だって。」
「"良かったな"」
「まあね。瑛二、ありがとう。
でもハンカチは忘れて行ったよ」
「"やっぱりな。お前のことだからそんなことだろうと思ったよ"」
「もっと早くメールしてよね。じゃあおやすみ」
「"おやすみ"」
今日の出来事、一番に瑛二に伝えようと思った。
お兄ちゃんが好きだけど、こんなに瑛二の傍に居れるのはこんな僕を理解してくれているからってのと、恋人としての俺を強要しないから。
友達以上恋人未満、と少し似てる。
「疲れた…」
風呂は明日にしよう。