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Take me

第4章 4



暗い。
七時ってこんなに真っ暗だったっけ。

いつもは瑛二と話しながら歩いてるから、空の色なんて気にしてなかったけど。


「早く帰ろう」


しばらく歩けば住宅街
ここは暗いし、人通りも少なくて不気味だ。


「大丈夫、大丈夫」


子供じゃないんだから。
言い聞かせて歩くが、やっぱり不気味なものは不気味だ。


俺の家まで遠い訳じゃないけど近くもない。
早足で進んでいると俺じゃない誰かの、もう一つの足音が後ろから聞こえる。


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