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Take me

第6章 6


「紘夢、明日はテストだし図書室で勉強しない?
あ、でも怪我してるし早く家に…」
「ううん、大丈夫。勉強しよ」
「そうか。じゃあ行こう」


図書室に着くなり、勉強道具を鞄から出し始める。

真正面には瑛士。
ふと顔を見つめる。


「…!なに?」
「別に」


きっと気を利かせて図書室にしてくれたんだろう
瑛士の部屋だと俺に疑われるんじゃないかって考えたんだろうな


「ふっ」

「なんだよ」



瑛士は優しいよ。

でも、瑛士。
俺今日、瑛士の部屋に誘われたとしても行ってたよ。





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