テキストサイズ

Take me

第8章 8



「紘夢ー?帰るぞ?」

「うん」


瑛士の家に置いてもらうようお願いした、あの日からもう一週間は過ぎてる。


「今日、夜ご飯どうする?」
「買い物していくか」


近くのスーパーまで瑛士と向かう

ふと視線を感じて隣を見れば、瑛士が俺を見ていた。


「…なに?」
「いや〜?」

ずっとにやけてる……変なの


「好きなやつと同じ家に帰ることほど、嬉しいことはないの」


「…」



ばーか。 ちょっとときめいたじゃん



お兄ちゃんとはずっと、同じ家で暮らしてきたからそんな嬉しさには気づけなかったんだろうなぁ


近い距離で生きていること、当たり前だった。

結婚するまでは、ね。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ