Take me
第8章 8
「瑛士、今日はナポリタンでいい?」
「いいよー!さんきゅ」
家に帰っては、さっそくスーパーで買ったものを冷蔵庫にしまう。
その間瑛士はソファに座りながら俺に視線を向けてくる。
「なんだよも〜気が散るなぁ」
「なんかこうして見てると、お嫁さんみたいだなぁと思って」
「なにをアホなことを」
瑛士の言葉に苦笑する
「本当に紘夢が俺のお嫁さんになってくれれば良いのに」
また冗談を……そう思って顔を見れば、いつもより真剣な表情。
「でも紘夢は、お兄さんのお嫁さんになるんだもんな!ごめんごめん」
は?
そんなの…
「無理に決まってんじゃん!」
「あ、紘夢?ごめん…」