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Take me

第8章 8

俺のせいでこの家に気まずい空気が流れてしまった。

瑛士も悪気があって言った訳じゃないこと、当然ちゃんと分かってるし。
謝りたいんだけど…

「あの、瑛士?さっきはごめんね。俺も言い過ぎた。」
「ん?なんでお前が謝んだよ! 俺の方がごめんな?」
「ううん」
「ナポリタンできた?お、うまそー!」



瑛士のこういうところが、大好きだ。

恋人としても、友達としても。


「いただきます!」
「どうぞ?」



ねぇ、瑛士

君は俺に利用されてると言われても仕方ない関係の中で

どうしてそんなにも俺を大切に優しくしてくれるの?



その優しさが、時に辛くて時に悲しい
空元気なのではないかと、疑ってしまって



すごい罪悪感に襲われるよ

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