テキストサイズ

寡黙男子

第4章 二歩目を探る *学の世界*

次の日。


後ろに亜紀乃がいるって状態は本当に落ち着かない…



俺のことを…見ているわけはない…



分かっていても…



どうしても…


背中が熱くなる。



後ろに振り返ろうとするたびに、息を吐いて…それから亜紀乃のことを見る。



意を決して、しばらく一緒に帰れないことを話したら、亜紀乃は、少しだけ固まって俯いた。



……………こういう時って…



「……………ごめん…」




謝るんでいいんだよな…




「いやっ…仕方ないじゃんっ…私、全然大丈夫だから!」




ストーリーメニュー

TOPTOPへ