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寡黙男子

第4章 二歩目を探る *学の世界*




暗い廊下の中で、手を繋いだまま、俺たちは歩いていた。



「ねぇ…学…?」


「…何…?」




「亮に…嫉妬してたの…?」


バクバクと心臓が鳴って



そして、俺は


我慢が出来なくて




繋いでいた手を離した。




「ごめん…」




姉貴…



やっぱ…



俺には



ヤキモチを我慢することは出来ないみたいだ───




ギュッと強く亜紀乃の事を抱き締めたら、その柔らかい感触にまた心臓がドキドキと高鳴った。







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