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寡黙男子

第2章 はじめの一歩から *学の世界*

これが…恋…?
俺、平沢さんに恋してるのか…?


「学!!もう今さらかも知れないけど、明日お前からちゃんと付き合って下さいって告れ!!」


「そうですよ!本当、今さらかもしれませんけど、もしかしたらまだ間に合うかもしれませよ!」



今さら今さらって…
何なんだよ二人揃って…


それに…



「………俺、平沢さんと付き合いたいの?」


「っ…学、いつまでもボケてるとそろそろ本気で殴んぞ」


「…………なんで」


「だぁあああ美羽ちゃぁん」



再び泣き付く達也を浅倉さんが宥める。


「学先輩、じゃあ平沢先輩が他の人と付き合っちゃってもいいんですか?」


「よくない」



分かんないけどそれだけはダメだ。



「っ…なっ、なんか返事早いから私がキュンってしちゃったじゃないですかっ」



何、キュンって…



「もう、お前は色々分かんないままでいいから、取り敢えず平沢さんに付き合って下さいって言ってくれない?」


「そうですね…その方がいいかも…」



二人は若干諦めたようにして俺を見ていた。

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