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寡黙男子

第2章 はじめの一歩から *学の世界*

本当に本当に訳が分からないまま、俺は次の日平沢さんを呼び出すことにした…

はずなのに───



「ごめん何度もっ…」



何故か話し掛ける前に平沢さんが話し掛けてきて、放課後、俺は平沢さんと二人教室にいた。



「なに?」



この話が終わったら俺の話をしよう…



「あのっ…この前の告白なんだけど…」


「うん」



…………あれ、夢じゃなかったんだ。いや、それとも、まだ夢の続き?



「ありがとうって言ってくれたけどっ…
あれってどういう意味なのかなってなんかモヤモヤしちゃって…」


「…………うん」



ありがとうに、ありがとう以外の意味があるのか俺には分からない。


ただ、あの時は何か気持ちがふわふわしてて、気付いたらそう言ってて…


まぁ、達也いわく謝った方がよかったみたいだけど。



「それでっ…その返事やっぱりちゃんと聞きたいなって…」


「返事…?」


「あっうん…」

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