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割りとチャラチャラした感じの男。なんか見たことあるような…。


あぁきっとサッカー部のやつだ。雨の日、体育館で筋トレしているのを何度か見た気がする。


「仲良く下校ですか～？
きゃんっ…いいねっ！」


「うるさいなぁっ…」



いつもと違って少し怒ったような平沢さんを俺はじっと見つめたあと、男の方に視線を移した。



「ちわっす。いつも亜紀乃がお世話になってま～す。俺幼馴染みの亮ですっ！」


「…………高橋学です。」



お辞儀しながら、幼馴染みとやらの亮が平沢さんを『亜紀乃』と呼んだことに少し動揺した。



「変なあいさつしなくていいから、もー亮帰って！！」



あぁ…平沢さんも『亮』って呼んでるんだ…。



「亜紀乃冷たいっ…僕泣いちゃうっ…」


「そんなキャラじゃないでしょうがっ！気持ち悪いっ！鳥肌立つからやめて！」


「え～ちょっと言い過ぎじゃね～。本当に泣くよ俺。」


「いいから帰れっての！」



楽しそう…


何故か胸が痛くて、何となく視線をそらして目を掻いた。