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寡黙男子

第2章 はじめの一歩から *学の世界*

その光が当たっている床に座っていたら、段々と心地よくなってきた。


まだ夢から覚めていないはずなのに、夢の中でも眠くなるんだな…


不思議だ…



「高橋くんっ!?!?」



寝入っていたら突然肩を掴まれ揺らされ、俺はゆっくり瞼を開いて顔を上げた。



「……………なに?」



ジャージ姿の平沢さん。
何故か、惜しいことをした気持ちになったけど、胸のところの『高橋』の刺繍を見て、ちょっと嬉しくなった。



「高橋くんっ、今日誕生日っ!?!?」



………誕生日?
はわぁっとあくびしながら、考える。


あぁ確かに今月なことは間違いないから



「…………………そうかも」


「そうかもって…えっ…どっちなのっ…」



何故か焦る平沢さんを不思議に思いながら、俺は携帯の画面を見た。



「…………うん、今日だ」


そうか、今日俺誕生日か…。


「…………だからおめでとうってメール来たのか」



やっと謎が解けた。
『誕生日』ってワード入れてくれないと分からないよ…

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