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寡黙男子

第3章 二歩目を探る *亜紀乃の世界*

そう、私たちはあんまりしゃべらない…。言葉が少なくて、何を考えてるいるのか分からない…。


そんな私たちだからこそ、一緒に帰ったりという時間はとても大事なんだけども──


「部活終わるの待ってたら…キモイかな?」


「いやぁ…そうは思わないけど、うちのバスケ部って強いから結構遅くまでやってるし、それまで教室で待つってかなり退屈じゃない?」



うぅうん…。
別に私は苦痛じゃないけど。



「重い彼女にだけは絶対なりたくないから、我慢する…」


「本当、あの寡黙男子のどこがいいのか私には全く分からないんだけど…」



ふんっ。
いいもん。私だけ学の良さを知っていれば──

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