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寡黙男子

第3章 二歩目を探る *亜紀乃の世界*

あーもう本当に気分悪い…っ


「あんたは精々───」


「あ〜亜紀乃!それ言ったら無意味っ!」


「んん〜〜〜〜!」



私が言い掛けたところで亮に口を手で塞がれて、私は苦しさに涙が出てきた。


何⁉︎ 無意味って!
本当に意味が分かんないのですけどっ!



「俺が身体張ってる意味ないじゃん」


「はっ?」


耳元でそう囁いた亮から身体を離して見つめた。


また意味有り気ににへらぁっとした亮は、

おっ…効いたっ…!

と呟いた。



「は?」


もうマジで意味分かんないんだけど…!



「じゃあ最後に俺から飛び切りのプレゼントね!」



プレゼント…?


そう小さな声で言った亮は、私の腰に腕を回して、あろうことか、ギュッと抱き締めてきた。



はっ、はいぃぃいいいい〜〜〜!?!?



パニックになっている私の耳元で、
俺、殺されるかも…と亮が呟いた。



「ちょっと亮っ!!離してよっ!」



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