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「転入生の神崎奈津さんだ。」奈津の新しい担任の先生。赤松先生が奈津の事を紹介する。
「奈津さんは、イジメが原因でこの学校に転校してきた。皆仲良くしてくれよ。」
低い声で、赤松先生は言った。奈津は「よろしくお願いします」と、いう。
〈普通の学校だ。イジメがない学校には見えない。
イジメがある学校が普通だからなのかな？〉
だが、この学校はイジメがない。絶対に、だ。
奈津が座らされた席は窓側の前から三番目。
まぁ、真ん中といったところだ。
〈これから楽しい学校生活がおくれるんだ♪〉
そんなことを考えていたらいつのまにかＨＲは終わっていた。