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息もできない

第2章 どうしてですか?

そんな顔を見て
俺は引き寄せられるように近づき
ドアベルが鳴ったところで
やっと入店したことに気づいた

「いらっしゃいませ」

と先ほどとは違った
凛々しい顔で店長さんが近づいてきた

促されたままにまた
昨日と同じカウンター席に座った

「昨日と同じケーキと紅茶お願いします」

と言ってから気づいた

うあ、やば
昨日の注文したもの俺は覚えてるけど相手が覚えてるとは限らないじゃん…!
俺のばかぁ

しかし

「かしこまりました」

にこっと笑って
店長さんはカウンターの中に入り
お湯を沸かしたりと作業に入った

うそ…覚えてるの…?

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