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息もできない

第2章 どうしてですか?

しばらくすると
本当に昨日注文したものと
全く同じものが出てきた

「フルーツタルトとニルギリです」

なんか嬉しくなって
俺は昨日より楽しい気分で
タルトを食べ始めた

やっぱり美味しいぃぃ!
もう俺ここの子になりたい

今日は心に余裕があったから
昨日よりずっとゆっくり食べて
食べ終わった後は小説を読みながら
余った紅茶を少しずつ飲んでいた

紅茶がなくなって
読んでいる小説のこの章を読み終わったら帰ろうかと考えていると
目の前にスッとグラスが現れた

「?」

なんだろ、と思っていると

「お酒大丈夫ですか?」
「え?」

グラスを差し出したのは
いつも間にか俺の横に立っていた
店長さんだった

「これサービスです。一緒にいかがですか?」

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