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息もできない

第17章 会社に行くのです

何時間ぐらい飲んでたのかわからないけど2人とも結構な量の酒を摂取していた


でも酔っているのは比較的酒に弱い俺ばかりで、圭太はテンションが高いけどそれだけって感じ

圭太の話を聞いて、俺なりに感想を言って
その後俺の話を聞いてもらった

大崎さんのことを話すと


「それはお前が悪い!」


とはっきり言い切られた


「ぇ…そう、かな…」
「そうだよ!ちゃんと三浦さんと話せ。それで解決する問題だろ?お前が1人でもやもやしてるのは三浦さんからしたら迷惑なだけだ」


圭太の言ってることはもっともだ
だからこそ落ち込んでしまう


「うぅ、そうだよね…言おうと、思ってたんだけど…電話、通じないし……」

「それはタイミング悪かっただけだろ。それぐらいで諦めんなよ。でも早くしろよ?三浦さんあんなイケメンなんだから、もたもたしてると取られちまうぜ?」



その言葉が俺の肩にずし、とのしかかる


取られるのなんてやだ
そんなの、耐えられない…


俺が俯いていると、圭太は優しく笑った


「嘘だよ。大丈夫。直から離れられる奴なんているわけないだろ?」


と頭をわしゃわしゃと撫でられた
流石幼馴染、と言わずにはいられないほど俺を甘やかすタイミングはばっちりで俺はとうとう耐えきれなくなって泣き出した


「うぇぇ……ーん」

「はは、やっぱ泣くのかよ」


俺が泣くことも予測していたような口ぶりでまた頭を撫でる


俺は泣きながら、春陽と離れたくない。嫌われたくない。こんなわけわかんない嫉妬する俺なんて知られたくない。と文脈もなにもあったもんじゃないってぐらいはちゃめちゃな不安を酒の勢いに任せて圭太にぶちまけた

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